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ランニングにアームスリーブ・カーフスリーブがおすすめな理由(使用感)
ランニングにアームスリーブ・カーフスリーブがおすすめな理由(使用感)
みなさんは、カーフスリーブやアームスリーブを試したことはありますか?よく装着している選手は見るけれど、実際に何の役に立っているのか知らない人も多いのではないでしょうか。今回はマラソン愛好家でもあるレポーターによるスリーブのインプレッションをお届けします。
カーフスリーブとアームスリーブの役割とは?
マラソンランナーがレース中に着用している様子を見かけることがある、カーフスリーブとアームスリーブ。知らない人にとっては「寒さ対策じゃないの?」と思われがちですが、着用のメリットはたくさんあるのです。
カーフスリーブ(ふくらはぎ用スリーブ 両足入り)
足首からふくらはぎにかけて圧力を段階的に弱める設計で、疲れやすいふくらはぎをサポートします。
「第二の心臓」と呼ばれるふくらはぎでは、ポンプのように筋肉を縮めたり緩めたりすることで、血液を心臓に送り返します。ところが疲労がたまるとこの機能が低下、足のスタミナ切れを起こします。
アームスリーブ (腕用スリーブ 両腕入り)
手首から上腕にかけて圧力を段階的に弱める設計で腕全体をサポート。疲労につながる筋肉のムダな揺れを抑えてくれるアイテムです。
運動中は腕やふくらはぎの筋肉が無駄に振動し、スタミナのロスにつながると考えられています。この筋肉振動を抑えるために圧迫機能のあるスリーブが役立ちます。
実は、私もフルマラソンのレースではカーフスリーブを着用することが多くあります。 その理由としては、42㎞という長い距離を走るうえで疲労対策や揺れがちな筋肉の無駄な動きを少なくするため。フルマラソンのレースで「ほんのわずかでも無駄な動きを減らし体力を温存したい」、という気持ちを叶えてくれるアイテムなのです。
インターバルトレーニングで着用してみた!
足や腕の筋肉まわりを特にサポートしたいと感じるのは、特にポイント練習(強度の高い練習)の日です。今回、ZAMSTのカーフスリーブとアームスリーブを着用して200m×10本のインターバルトレーニングに挑戦してみました。スピード重視のトレーニングの日こそ、疲労対策は欠かせません。
はじめてZAMSTのカーフスリーブとアームスリーブを手にした人は、その軽さから「本当にサポートしてくれるの?」と感じるかもしれません。それほど予想を超える軽量具合にびっくり!しかし、足と腕を通してみると、ライクラファイバーという優れた伸縮性をもつ繊維ならではの快適なフィット感とサポート力が感じられるはずです。
段階着圧設計になっていますが、筋肉の状態によっては強く感じることがあるかもしれません。着脱については、練習内容や強度に合わせて使い分けることがおすすめです。
体温コントロール機能
この日のグラウンドコンディションは気温25度、前日に雨が降ったため蒸し暑さを感じる気温でした。「着用することで体感温度を高く感じるのではないか」と思っていましたが、着用した時の方が何もつけていない時よりも涼しく感じられました。それはなぜでしょう。
商品には、体温コントロール機能の「HeiQ SMART TEMP」が使われており、オールシーズンで使用可能です。皮膚温に反応し生地が汗を乾カーフス量を調整して体温をコントロールしてくれるのです。
暑い時には効率的に汗を蒸散させ体温を下げる、寒い時には生地が汗を保持し気化熱による体温低下を抑えるので、暑い夏の季節にも大活躍しそうです。
さらに、女性ランナーが毎年夏になると頭を悩ませる紫外線対策にも、てき面。UVカット率99%以上で、肌へのダメージの軽減が期待できます。UV対策として屋外の使用もおすすめですよ。(※カラーによりカット率は異なります)
普段はレースでしか使わないカーフスリーブとアームスリーブをトレーニングで着用してみて、実は両場面で使えるアイテムだと感じました。特に、疲労対策や足攣り対策におすすめのアイテムなので、「長く着用しても問題ないか」と言うことを視野に入れて自分に合ったサイズのものを選びましょう。 マラソンレースや日々のトレーニングのお供に、マルチに活躍するカーフスリーブとアームスリーブを手に取ってみてはいかがでしょうか。
記事監修・ドクター紹介
毛利 晃大先生
順天堂大学医学部卒業、日本救急医学会専門医、日本整形外科学会会員
日本医師会認定スポーツ医、日本バスケットボール協会スポーツ医学委員会所属ドクター