金蘭会高等学校バレーボール部に聞く!インソールに期待する疲労軽減とパフォーマンス効果について
10年間で春高バレーを3度制覇し、2024年には全国高校総体で2年ぶり3度目の優勝を果たした金蘭会高等学校バレーボール部。2025年春高バレーへの挑戦を控える同校では、選手の体づくりやコンディショニングはどのように行われているのでしょうか。池条義則監督、トレーナー、そして選手たちに、オーダーメイドインソール「ザムストフットクラフトカスタム」の使用感や足のケアへの取り組みについて伺いました。
池条義則監督インタビュー
選手のコンディションづくりのためにチームとして心がけていることはありますか?
ウォーミングアップやクールダウンを丁寧に行い、選手たちのコンディションを整えることに力を入れています。フィジカルトレーナーやケア担当のトレーナーにメニューを考えてもらい、それを習慣的に取り入れています。例えば、月曜日は自重トレーニングを中心に、水曜日は選手の体調をチェックしながら適切なケアを行う日といった形で、計画的に取り組んでいます。
インソールやサポーターなどの使用について方針はありますか?
チームとしてこれをしなさい、ということはありませんが、何よりも自分の体を大事にしてほしい。やはりバレーボールは衝撃の加わる競技です。インソールやサポーターはそれを軽減するツールですから、選手が「いいな」と感じたら、積極的に使ってほしいですね。また、捻挫癖のある選手には足首サポーターをしているだけでも全然違うよとすすめることもあります。インソールにはまず衝撃吸収を期待します。ジャンプを繰り返しているとマメができて、その痛みで練習や試合を休まざるを得ない選手もでてきます。そういうリスクは少なくしてあげたいですね。
監督はチームができた時から長らく指導されていますが、コンディションづくりについてはどのようにこだわっていますか?
ホワイトボードには「健康・安全・安心」と書いています。これがないといくら頑張っても上にはいけません。“やり過ぎる”ことがない程度を指導者が見極めた上で、どれだけ鍛えることができるかを意識しています。例えば練習前にモップがけをして床のゴミを取り除くといった小さな配慮も、ケガを防ぎ、選手が安心してバレーボールに集中できる環境をつくるためです。
松井良介トレーナー(理学療法士)インタビュー
選手のコンディションはどのように把握されていますか?
選手たちに毎日のコンディションデータを記録してもらい、疲労度や痛みを上肢、下肢、体幹に分けてチェックしています。そのデータをもとに、ケガに至るリスクがある選手には、監督と相談して個別に練習の負荷を調整したり、トレーニング内容を変更したりすることもあります。
インソールについて、トレーナーとして推奨していますか?
インソールを入れている選手は多いと思いますし、衝撃吸収のために私は入れたほうがいいと思っています。また、私自身も試していますが、このオーダーメイドのインソールは、自分の足の形状(左右のバランスや土踏まずの高低)に合わせて作られているのでパフォーマンス的にも期待できるなと思っています。
プレーする上でのインソールのメリットには何が考えられますか?
例えば膝が内側に入りやすいなどの癖がある選手はケガをしやすくなりますし、パフォーマンスにも影響します。そういう場合に、体の使い方をアドバイスする必要がありますが、可動域の大きい股関節の動かし方などは、むしろ修正しやすいといえます。しかし足部の癖は、足の骨の形状由来が原因の場合も多く、トレーニングですぐに治るという性質のものではありません。ですから足のバランスを整える上でインソールはいい選択肢だなと思っています。
足裏の重要性は普段からかなり意識されているようですね。
プレー中でも足裏がぎゅっと固まってしまうと下肢全体の動きが悪くなります。練習や試合の時に疲労などによりアーチが潰れてしまうと、足裏が十分に使えなくなります。インソールはそういう場合に土踏まずを支えてくれます。
もちろん、足裏のマッサージとかストレッチで、足裏が固まらないように指で伸ばしていくというのも大事です。ただ競技レベルが高くなるとそれだけでは対応しきれない負担も出てきます。インソールはアーチをしっかり支える役割があり、特に負荷のかかる競技ほど欠かせないツールだと感じています。
選手によるインプレッション
N選手:ポジション リベロ
オーダーメイドのインソールを使いはじめてどう感じましたか?
自分の足の形にぴったりフィットするのですごく動きが自由になりました。他のインソールも試したことがあるのですが、インソール一つでずいぶん変わるものだなという実感があります。それと、足首のケガが少し癖になっていたのですが、上手に足裏を使えるようになって、足を捻りにくくなったと感じます。
パフォーマンス面ではどうですか?
私は派手なプレーというより、当たり前のように取れるレシーバー、落ち着いたプレーのできるリベロを目指しているのですが、インソールを入れ替えることでシューズとのフィット感が向上し、より細かい動きにも対応できるようになった気がします。
O選手:ポジション アウトサイドヒッター
オーダーメイドのインソールを使いはじめてどう感じましたか?
私はアーチが高いと言われていて、それに合ったインソールがなかったのですが、ザムストのオーダーメイドインソールは自分の足の形状にあっていて足裏全体でフロアを捉えられるようになり、ジャンプの際に踏み込みやすいと思いました。使う前は、靴の中で足がずれたりして、指が痛くなることも多かったのですが、それが減った気がします。
パフォーマンス面ではどうですか?
私は身長が決して高くないのですが、ポジション的にやはり高いジャンプが必要になるのと、何度も繰り返しジャンプする機会があります。疲労が溜まりにくくなったように感じ、繰り返し楽にジャンプできるようになった印象があります。
H選手:ポジション セッター
オーダーメイドのインソールを使いはじめてどう感じましたか?
シューズに付属している中敷を使用していましたが、シューズの中で足が動いてしまう感覚がありました。ザムストのインソールは足にフィットしています。切り返し動作の多いポジションなので、シューズの中で足がずれないというのは重要ですね。
パフォーマンス面ではどうですか?
最初は、土踏まずが常に支えられている感じに少しだけ違和感がありましたが、使っているうちにそれが動きやすさに変わりました。セッターは切り返しも多いし、ジャンプの機会も多く、コート内での運動量は多いと思います。動きやすくなったことで、ボールの下まで早く入れるようになり、トスも正確にあげられるようになった気がします。
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