サッカーで起こりやすい成長期の足の痛み ― 予防のチェックポイント
今回はサッカーで起こりやすい代表的なスポーツ障害(ジャンプやダッシュなどの繰り返しの動作で骨、腱、筋肉などが疲労して起きるケガ)についてご紹介します。特に成長期に起きやすい障害に注目しました。もちろんサッカーに限らず走ったり飛んだりするスポーツであれば同様のリスクがあります。
成長期に要注意なスポーツ障害
オスグッド・シュラッター病
オーバーユースによる成長期のスポーツ障害の代表的な疾患です。膝の曲げ伸ばしには大腿四頭筋(だいたいしとうきん)が重要な役割を担いますが、ジャンプやダッシュなどの繰り返しの動作で大腿四頭筋による強大な牽引力が発生し、膝蓋靱帯が脛骨につながっている部分(付着部)が剥がれたり、炎症を起こしたりします。成長期は急激に身長が伸びるため骨も急成長を遂げますが、筋や腱は同じように成長しないために起こりやすくなると言われています。
シーバー病
ジョーンズ骨折
予防のためのチェックポイント
いずれも成長期に起きやすい痛みですが、子供たちは我慢をしがちです。試合に出るために言わない場合もあるでしょう。以下のポイントを参考に積極的に会話をし、プレーの質だけでなく、自分の身体を知ることが大事であることの理解を促しましょう。
Point
ウォームアップやクールダウンを入念に行っていますか
大腿四頭筋のストレッチ
足裏・足趾のストレッチ
アイスバスでリカバリー
また体温を下げることで運動後の無駄なエネルギー消費を抑える目的もあります。大人であれば下半身のみを10~15℃の冷水に15分ほど。中高生の場合は3~5分で十分でしょう。運動直後はアイスバス、翌日は温水と冷水を交互に入る交代浴を行うとよりリラックスできます。
Point
予防トレーニングをしていますか
オーバーユースの障害を予防するには、疲労を蓄積させないことがまず大事です。足のマッサージや積極的に休息をとることを心がけましょう。
青竹踏み(ジョーンズ骨折の予防に)
ドロップスプリットスクワット(オスグッド・シュラッター病の予防に)
Point
動きに無理がありませんか
スポーツ障害の原因になりかねない、無理がある動きを早めにみつけ、修正しましょう。
Point
体重管理・体調管理は万全ですか
急激な体重増加などにより足への負荷が増えていないか注意しましょう。
Point
サポーターやインソールを利用していますか
インソールは衝撃を和らげるだけではなく、足裏のアーチを強固にする機能により負担軽減、疲労対策が期待できます。また、足裏のアーチを強固にすることは、アキレス腱やヒザにかかる負担の軽減にもつながります。例えばオスグッド・シュラッターの痛みは治まったものの、再発を防ぎたい場合などには、ひざ下に掛かる負担を軽減するサポーターとインソールを併用するなどの対策があります。
グリップソックスとインソールの違い
サッカーでもグリップソックスを利用している人が増えています。グリップソックスは特にそのフィット感から人気があり、足裏のアーチを支えたり、かかとへの衝撃吸収が考慮されたモデルもあります。手頃な値段なため若い世代に人気があります。
一方でスポーツインソールは自身の足に最適なアーチタイプが選べ、足裏のアーチを強固に支える働き(「ウィンドラスメカニズム」)が持続します。グリップ機能のあるモデルもあり、ソックスよりも高額ですが、消耗も少なく、長い目でみると実は経済的と言えるでしょう。
記事監修・整形外科医
- 毛利 晃大先生
- 順天堂大学医学部卒業、日本救急医学会専門医、日本整形外科学会会員 日本医師会認定スポーツ医、日本バスケットボール協会スポーツ医学委員会所属ドクター
この記事で紹介した商品
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- ザムスト Footcraft STANDARD
(インソール) - 足裏やふくらはぎ、すねへの負担を軽減
- スポーツ全般向け。疲労・トラブル対策に。
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- ザムスト Footcraft STANDARD CUSHION+
(インソール) - 踵やアキレス腱周りへの負担を軽減
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(インソール) - 高機能インソールの機能はそのままに。 高いグリップ力がスムーズな動きへ導く
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- ザムスト Footcraft FOOTBALL STYLE
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関連商品を利用しているトップアスリート
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宮市亮(サッカー)
契約選手
Profile
【所属】 横浜F・マリノス
【ポジション】FW(フォワード)
【生年月日】 1992年12月14日
【出身地】愛知県
【主な経歴】
・シルフィードFCジュニア
・シルフィードFCジュニアユース
・中京大学附属中京高等学校
・アーセナルFC
・フェイエノールト
・ボルトン・ワンダラーズFC
・ウィガン・アスレティックFC
・FCトゥウェンテ
・FCザンクトパウリ
・横浜F・マリノス使用しているサポーター
Footcraft FOOTBALL STYLE
カーフスリーブ
ZK-PROTECT
ZK-MOTION
【宮市選手コメント】
ザムストとスポンサーシップ契約を締結できたことを大変嬉しく感じています。
ザムスト製品は、以前より足首サポーターなどを使用していましたし、今回のリハビリ時にも状況に合わせて都度使用していました。
特に前十字靭帯の手術後、状況が日々変わる中で、ヒザだけでも多くのラインナップがあるザムスト製品はその日の状況に合わせて最適なサポーターを使用できてすごく助けになりました。
ザムストのヒザサポーターを着けた宮市のプレー、特にスピードをぜひ楽しみにしていてください。
足の痛みについてより深く学びたい方へ
各痛みに関するドクターによる症状解説、トレーナーによる対処法解説がアーカイブ化されています。
※インソールの使用によりこれらの症状に効果があるわけではありません。
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- オスグッド・シュラッター病 / Osgood-Schlatter disease
- オーバーユースによる成長期のスポーツ障害の代表疾患です。成長期は急激に身長が伸びるため骨も急成長を遂げますが、残念ながら筋や腱は同じように成長しません。そのために生じる大腿四頭筋の柔軟性低下をきっかけとして、ジャンプやダッシュなどの繰り返しの動作で大腿四頭筋による強大な牽引力が発生し、膝蓋靱帯が脛骨につながっている部分(付着部)が剥がれたり、炎症を起こしたりします。これが、オスグッド・シュラッター病です。
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- ジョーンズ骨折 / Jones fracture
- ジョーンズ骨折は、ランニングやジャンプ動作による過度の体重負荷が、長時間、足部アーチに繰り返し加わることで発生するオーバーユースに起因するスポーツ障害です。金属疲労(金属板の折り曲げ運動)と同様に、繰り返しのストレスが中足骨に加わって起こります。また一般的な骨折とは発生原因が異なり自覚症状が出にくいので、見過ごされることがあります。