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ZAMST Online

2024.06.28

髙橋 藍×ZAMST 共に新たな挑戦へ

2024年6月にZAMSTとスポンサーシップ契約を結んだ髙橋藍選手。

これまでのバレーボール人生でのZAMSTとの関りや、イタリアでの生活、今後の抱負についてお話を伺いました。

 2020年1月、東山高校主将として同校初の春高バレー優勝という快挙を成し遂げた髙橋藍選手は、そこから目まぐるしいスピードで世界へと飛び出した。

 同年4月に18歳ながら日本代表登録選手として名を連ね、翌年2021年には東京五輪に出場。持ち前のレシーブ力だけでなく、攻撃面でもチームに貢献し、29年ぶりのベスト8進出に貢献した。

 東山高から日本体育大学へ進学すると、活躍の舞台はさらに広がっていく。東京五輪に出場した21年末、全日本インカレに出場した後、髙橋選手はイタリア・セリエAのパドヴァでプレーすることを発表した。シーズン途中からの合流となったため、主軸のメンバー争いに加わることができず、一時はリベロも経験した。だがその悔しさを糧に、翌年も同じパドヴァでプレーすることを決めた髙橋選手は、スロベニアで開催された世界選手権の終了後、イタリアのシーズン開幕に合わせて渡欧。シーズン終了まで一度も帰国することなく、イタリアでフルシーズンを過ごし、さらなる成長を遂げた。

 若くして飛躍の機会を得たのは、持ち前のコミュニケーション力や、抜群の守備力はもちろんだが、10代の頃から身体に対して高い意識を配りながらバレーボールに取り組んできた姿勢も大きな要素だ。

なかなか身長が伸びずにいた中学時代もリベロを経験したが、身長も伸び、高校に入ってアタッカーとして出場する機会を増やすうち、足関節捻挫も幾度か経験した。処置を誤れば後に大きなケガへとつながるリスクがあるにもかかわらず、かつては「捻挫はケガではない」とばかりに、練習や試合にテーピングを巻いて参加することを命じる指導者もいたが、時代は変わり、長く選手として活躍するためにはケガの予防は持たなければならない知識の1つでもある。まさにそんな姿勢を実践すべく、髙橋選手も高校、大学時代にはザムストの足首サポーターを使用していたという。

「高校生の頃はよく捻挫をしたので、予防と足首の補強のために(サポーターを)使用し始めました。成長期の頃は、筋肉もしっかりついていないので、捻挫をよくする、という選手は日頃から着用して予防するのが好ましいと思います」

 イタリアでは1人で暮らし、食事も基本は自炊。チームにトレーナーはいるが、日本のように1つのクラブが終日自由に使っていいという施設があるわけではなく、スタッフも必ずしも常駐とは限らない。自身が受けたい時に治療を受けられる環境があるかといえば答えは決してイエスではない。加えて、日本のように土日の連戦があるわけではないが、基本的には水曜と日曜、週に二度、もしくは週に一度のリーグ戦が長期にわたって開催される欧州では、試合が行われるシーズンも積極的にトレーニングメニューも組まれている。強靭な身体をつくるためには、日々の食生活や睡眠を含めた休養に気を配り、ケガ予防も不可欠。高いレベルで戦っていくには、コンディションの維持が重要。身体のケアや食事管理をしてコンディション維持に努めている」という髙橋選手ではあるが、ジャンプ、着地、そこから切り返してまた次の攻撃へと目まぐるしく攻守が入れ替わるバレーボール競技において、予期せぬアクシデントに見舞われることもある。

 2024年2月、まさにそんな不測の事態に直面した。

 2シーズンプレーしたパドヴァからモンツァへ移籍、攻守の要として活躍してきた中で迎えたシーズン終盤、1月22日のヴェローナ戦で着地時に左足首を負傷。高校生以来の捻挫で髙橋選手自身も「腫れも引かず、痛みもかなり強かった」と振り返るように、決して軽傷でなかった。

 すぐにレントゲン、MRIを撮り骨に異常はないと診断されたが、全治3週間。プレーオフ直前のシーズン終了で焦る気持ちもあったが、一方では「本番はプレーオフであり、さらにいえばその先にあるオリンピックでベストを持って行くことが重要」と切り替え、治療とリハビリに努め、競技復帰を目指して取り組んできた。

 その時に、使用したのがザムストの足首サポーター「A1」だ。

 トレーニングを開始した際にはまだ「足首にかなり痛みがあった」という状況だったが、足首サポーターA1を使用したことで「痛みも軽減できた」と髙橋選手は振り返る。

「ケガをしている時に痛みの軽減になるだけでなく、安心感がありました。サポーターをすることで足首が固定されたので、少しずつトレーニングを進めることができた。ケガをした直後にイタリアまでサポーターを手配していただけたおかげで、練習や試合に想定よりもずっと早く復帰することができました」

 2月14日のミラノ戦から復帰を果たした髙橋選手は、その後もケガの影響など微塵も感じさせない活躍ぶりで、プレーオフではレギュラーラウンド1位のトレンティーノに勝利して決勝進出。ファイナルはペルージャに惜しくも敗れたが、クラブ最高順位の準優勝という快挙に貢献した。

 そして帰国直後の5月20日には、2024/25シーズンを日本のSVリーグ、サントリーサンバーズ大阪でプレーすることを発表し、28日には盛大な記者会見も行われた。多くの報道陣が集まる中、「日本のバレーボールを盛り上げたい」と目を輝かせ、入団の経緯を発表した髙橋選手。これまで以上の注目を集めることとなるが、それも望んだこと、と胸を張る。

「国内リーグでプレーするのは初めてなので、今から楽しみです。バレーボールの魅力が伝わるようなプレーをして、バレーボールには夢があると思わせられる存在になれるよう頑張ります」

 6月17日にはザムストとスポンサーシップ契約を締結。これまで以上に手厚いサポートのもと、バレーボールに専念する髙橋選手は、「アマチュアからトップレベルまで幅広く利用されているザムストと契約できて嬉しい」と語り、アスリートとしての願いも述べた。

「スポーツ選手にとってケガはつきもの。予防や痛みの軽減など、コンディション面において助けていただきたいです」

 さらに大きなステージへと羽ばたいていく髙橋選手を支え、共に世界へ――。新たな挑戦が始まる。

田中夕子/著