日本シグマックス株式会社は、インソールの効果検証を笠次先生および立運動学研究室と共同研究し、多くのアスリートの怪我の予防からパフォーマンスアップにつながるマテリアルを提供します。
敏捷性

敏捷性切り返し動作が向上

片脚による左右連続ジャンプ(10回)の所要時間を計測。その結果、カスタムバランスインソールの着用によって所要時間が短縮しました。結果からはインソールの着用によってクイックパフォーマンスが向上することを読み取ることができます。

左右片足連続ジャンプ 装着時・非装着時の比較
安定性

足部の安定化につながる

歩行・走行時の足部動作を、反射マーカーとハイスピードカメラを用いて撮影し、動作解析を行った。その結果、歩行時の内側縦アーチ(土踏まず)の維持と、走行時の踵部外反(踵の内側への倒れ込み)の抑制効果が認められました。

内角アーチ角度(歩行時) 装着時・非装着時の比較
踵骨回内角度(走行時) 装着時・非装着時の比較
支持時間

中距離走後半においてもテンポのよい走りが持続

陸上トラックでの中距離走(男10Km・女8Km)の前・中・後半におけるランナーの動作をハイスピードカメラを用いて計測。その結果、後半に疲労によって伸びる傾向のある支持時間※を、インソール着用により抑制できることが確認されました。

中距離後半は接地時間が増える 左足支持時間
※支持時間(=足が地面に接している時間)は、着地してから次のステップに移るために地面を蹴り終わるまでの時間をあらわしています。
支持時間が伸びるということは着地のエネルギーを前に進むための力に変換しにくくなっている(疲れている)と考えられます。
重心変化

中距離走後半においても重心低下を抑える

周回コースでの中距離走(男10Km・女8Km)の前・中・後半における身体重心変化をハイスピードカメラを用いて計測。その結果、後半において着地時に身体重心が低下する量が増える傾向を、インソール着用により抑制できることが確認されました。

カスタムバランスは重心変位量が変わらない 身体重心変化
ドクターによる考察
  • 足部の接地状態が最適化され、俊敏な動きが可能となる。
  • インソールのサスペンション効果により、足部が安定する。
    →ランニング時の動作の安定・パフォーマンス向上につながる。
  • 支持時間の増加、重心低下量の増加は身体の疲労による動作変化を示唆しており、インソールの着用がこれらを抑制することはランニング時の効率的な走りにつながる。
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国立大学法人奈良教育大学
保健体育講座

学校保健・スポーツ医学研究室 教授

笠次良爾かさなみりょうじ)

主な資格
日本整形外科学会認定専門医
日本整形外科学会認定スポーツドクター
日本体育協会公認スポーツドクター など

大学で教鞭を執り、整形外科医として臨床にも携わる傍ら、トライアスロンや国体選手団のチームドクターにも携わり、マラソンや野球、ラグビーなど数多くのスポーツ選手の治療やトレーニング指導を実施。